「プチ・二コラ(パリがくれた幸せ)」

(C)2022 Onyx Films – Bidibul Productions – Rectangle Productions – Chapter 2

2023年6月9日劇場公開

映画「プチ・二コラ(パリがくれた幸せ)」のシニアおすすめ度

映画「プチ・二コラ(パリがくれた幸せ)」のあらすじ

パリの街にある小さなアトリエ。イラストレーターのジャン=ジャック・サンペと作家のルネ・ゴシニは、ニコラという少年のキャラクターに命を吹き込んでいた。

いたずら好きなニコラがクラスメイトたちと織り成す愉快な日々を描きながら、サンペは自分が得られなかった幸せな少年時代を追体験していく。

一方、物語に最高の楽しさを与えるゴシニも、ある悲劇を胸に秘めていた。ニコラの存在は、そんな2人を固い絆で結びつけていく。

映画「プチ・二コラ(パリがくれた幸せ)」をシニアが観た素朴な感想

筆者の不勉強ゆえに本作がフランスを代表するようなアニメ映画だということを初めて知った。原作者と絵描きの二人で作り上げた時代の推移に関係なく観客を和ませる作品だ。最近のアニメ映画はストーリー性に富み劇画タッチの作品が多いが疲れをいやすには本作のような作品が適している。

小学生二コラが友人たちと繰り広げる日常生活がこれほど人々を優しい気持ちにさせるか、90分近い上映時間がすぐすぎてしまった。

世界各国で人気になっているのも納得する。

何気ない日常が何も言わずにいい。筆者のような60から70代の老人には過ぎ去った幼い日々を思い出させる。

若い人々にはこんな生活があったんだということを改めて発見させてくれるかもしれない。日本だと「サザエさん」のような作品が少し該当するかもしれない。原作者は早くに亡くなり絵描きも最近亡くなったとのことだが、作品の良さが変わるものではない。多くの人に本作を観覧してほしいと思う。6月9日公開予定。

映画「プチ・二コラ(パリがくれた幸せ)」のスタッフ

監督
アマンディーヌ・フルドン バンジャマン・マスブル
製作
アトン・スマーシュ
原作
ルネ・ゴシニ ジャン=ジャック・サンペ