映画「縁路はるばる」をシニアが観た素朴な感想

2023年5月19日劇場公開

映画「縁路はるばる」シニアおススメ度

２８歳のＩＴオタク・ハウは平凡だが温厚な内向的な性格。ある⽇突然、それぞれ個性の異なる５⼈の魅⼒的な⼥性と知り合うチャンスを得る。

５⼈の⼥性たちは、都会から離れた僻地に住んでいるという⼀⾵変わった点を除けば、ほとんど共通点がない。ハウは彼⼥たちに会うために、⾹港中を旅することになる。

本作は新世代香港映画特集２０２３のうちの一作品である。

２８歳のITオタクで優しいが内気なハウが様々な女性と付き合う機会を得て人生の伴侶を見つける物語。

簡単に説明するとこうなるのだが、その過程がコメディータッチで描かれており、観客を飽きさせない。香港の面積は東京２３区の約２倍程度。

人口の密集地であり、中心部に約半数の人々が住んでいる。残りは周辺地域に居住しているのだが、ハウの付き合う女性はすべて中心部から遠いところに居住している。

彼らは遠距離恋愛と呼んでいるが筆者世代の感覚との違いが面白い。

また女性一人一人が個性的でいかにも旧習を打ち破るような考えの持ち主で、各人の考えを覗き見るのも興味ある。

ハウの父親の息子に対する考え方、伴侶となる女性（観客の皆さんがスクリーンで誰かを確認してほしい）の夫婦への思い、香港についての考え等、新世代香港映画にふさわしい？ものだと思う。

ただ香港映画を見るとき必ず人々の頭に移住という考えがあるのが筆者の心に残った。

カーキ・サム
クリスタル・チョン
シシリア・ソー
レイチェル・リョン

監督
アモス・ウィー
脚本
アモス・ウィー