映画「辰巳(TATSUMI)」をシニアが観た素朴な感想

(C)(C)小路紘史

 2024年4月20日劇場公開

映画「辰巳(TATSUMI)」のシニアおススメ度

映画「辰巳(TATSUMI)」のあらすじ

裏稼業で生計を立てる孤独な男・辰巳は、元恋人である京子の殺害現場に遭遇し、その場にいた京子の妹・葵を連れて逃亡する。最愛の家族を奪われた葵は、姉を殺した犯人に復讐することを決意。犯人を追う旅に同行することになった辰巳は生意気な葵と反発し合いながらも、彼女を助けともに過ごすなかで、ある感情が芽生えてくる。

映画「辰巳(TATSUMI)」のを見たシニアの素朴な感想

通常、映画においてノワール映画とは「悲観的な犯罪映画」を指すらしい。

本作もこの範疇に入るのだろう。主人公(辰巳)と、行動を共にすることになった少女(葵)の未来が感じられない物語。

二人を取り巻く犯罪組織の人々。出演の役者はすべて何らかの反社会的な人々を演じている。葵はただ一人の姉を脱害され復讐心に燃え、ついに望みを遂げるが辰巳は命を奪われてしまう。そこに至るまでの過程が暗すぎ、暴力、血だらけの人物、死体遺棄とうんざりするような描写が続く。

主人公二人にいたわりのような感情がみえるのがせめてもの救い。

筆者の不勉強で申し訳ないのだが監督はじめ出演俳優の誰一人として存じ上げない人ばかりなのが逆にイメージが固定されずに物語の中に入っていけ、最後まで観賞することができた。見知った役者が出演していたら無理だったかもしれない。明るさを見出すことが困難な作品、本作はこの一言に尽きる。血を見ることが苦手な人にはお勧めしない。

映画「辰巳(TATSUMI)」のキャスト

辰巳
遠藤雄弥


森田想

後藤
後藤剛範

映画「辰巳(TATSUMI)」のスタッフ

監督
小路紘史
脚本
小路紘史
プロデューサー
鈴木龍