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映画『鹿の国』のあらすじ
信州・諏訪盆地に位置する日本最古の神社のひとつ、諏訪大社の四季の祭礼を追ったドキュメンタリー。
長野県の諏訪湖を囲むように建てられた、上社前宮と本宮、下社春宮と秋宮の四社からなる諏訪大社。
その創建は古事記の国譲り神話にまでさかのぼり、自然そのものを御神体とする古来の信仰の姿を現在に伝えている。本作では、いのちの循環への原初の祈りが込められた四季の祭礼を追うとともに、畏怖と謎に包まれてきた中世の「御室神事(みむろしんじ)」を再現。冬の間に神域の穴倉に籠められた少年の生き神・大祝(おおほうり)の前で繰り広げられた芸能と、春に化粧を施されて出現する大祝に捧げられた75頭の鹿の生贄の謎に迫る。
映画『鹿の国』を観たシニアその素朴な感想
本稿は試写観覧後に記入しています。
神社信仰と鹿は古くから貴重な関係に位置ずけられていたらしい。諏訪大社の古文書には「鹿がないときはご神事を行ってはいけない」という文言があるそうだ。
本作は諏訪大社の年間のご神事を季節の流れで追い求め記録に残したものだ。ご神事の多さに驚き、それぞれのご神事に見入ってしまった。年初に行われる春の禊には鹿の頭が数頭分奉納され、信仰と鹿との結びつきが強調されている。諏訪大社の恩恵は万物に及ぶらしく、冬季に囲炉裏小屋のような場所で選抜された三人の子供と神職の扮装をした大人達が歓談し、神様に芸を奉納することで終わる。(考え方に誤りがあれば申し訳ない)地元の人以外にはあまり知りえないご神事が多く紹介されており伝承芸能や故事に興味を抱かせる作品になっていると思う。
映画『鹿の国』のスタッフ
監督
弘理子
プロデューサー
北村皆雄
撮影
毛利立夫 三好祐司 明石太郎 矢崎正和