映画『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』をシニアが観た素朴な感想

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映画『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』のシニアおススメ度

映画『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』のあらすじ

2011年11月19日、早朝のニューヨーク。

双極性障害を患うケネス・チェンバレンは、就寝中に医療用通報装置を誤作動させてしまう。

安否確認にやって来た3人の警官に、ケネスはドア越しに通報は間違いだと伝えるが信じてもらえない。

最初は穏便に対応していた警官たちは、ドアを開けるのを拒むケネスに不信感を募らせ、次第に高圧的な態度をとるようになっていく。

映画『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』をシニアが観た素朴な感想

本作は2011年に実際に起きた事件に基づいて制作されているそうだ。それだけに警察官と主人公ケネスとの会話が真に迫ってくる。

主人公には精神疾患があるが安否確認に訪問した警官はそれがどういうことかが十分理解していない。ことごとく会話がすれ違い警官側も意固地になり強引な手法を使用してしまう。周囲の人の意見に耳を傾けようともしない。

立ち入りを拒むには何か犯罪に絡む事情があるはずだと思い込む。主人公は興奮し、自分に危害が加えられると思い込む。警察官の中に差別主義者が一人おり余計に展開を複雑にしていく。そしてわずか1時間半ほどでケネスは殺害される。

実話なので迫力がすごい。ケネスの悲しい叫びがスクリーンから伝わってくる。アメリカではいまだこのような事件があることが不思議だ。人と人との対話の難しさを感じさせる作品だった。時間の経過とともに、すれ違いが危険な状態に高まる過程を見てほしい。

映画『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』のキャスト

フランキー・フェイソン
スティーブ・オコネル
エンリコ・ナターレ
ベン・マーテン
ラロイス・ホーキンズ
アニカ・ノニ・ローズ

映画『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』のスタッフ

監督
デビッド・ミデル
製作
エンリコ・ナターレ デビッド・ミデル
製作総指揮
ロリー・マクレアリー モーガン・フリーマン クリス・パラディーノ ゲイリー・ルチェッシ ミラン・チャクラボルティ