映画「毒舌弁護士～正義への戦い～」をシニアが観た素朴な感想

映画「毒舌弁護士～正義への戦い～」のシニアおススメ度

映画「毒舌弁護士～正義への戦い～」のあらすじ

治安判事ラム・リョンソイは、新しい上司の気分を害したことで職を失ってしまうが、友人の勧めもあり、50代にして新たに法廷弁護士として道を歩み始める。

そんなラムがはじめて弁護を担当したのは、とても複雑には見えない単純な児童虐待事件だった。しかし、その事件が思いもよらない展開をみせ、ラムとパートナーの若き女性法廷弁護士のフォン・カークワンは、大きな権力闘争に巻き込まれていく。

映画「毒舌弁護士～正義への戦い～」をシニアが観た素朴な感想

筆者の記憶に誤りがなければ，本邦にも弁護士を主演にしたモノクロ映画の傑作があった。確か被告無罪を勝ち取るため相当無理な証拠集めをしていたように記憶している

。本作を観ているとなぜかその作品を思い出した。

主役のラム弁護士は法廷弁護士として初めて自分が弁護した女性が冤罪だと信じていたが自分のミスで禁固１７年の刑を科せられた。そのことがとげのように刺さったまま２年が過ぎた。無実だと信じた女性の再審請求と無罪を勝ち取るため数々の困難に立ち向かうというのが全体の構成だ。被告との信頼関係の再構築、証拠集めへの真犯人側の妨害、一つ一つ解決していく様子が素晴らしい。

同僚の女性弁護士フォンとの信頼の深まり具合も見どころの一つだ。本作は香港映画界で大ヒット作になったようだ。最近の香港映画は何気ない人々の日常を描いた作品が多いように感じるが、本作もその一つ。時間の経過を気にせず楽しめる。弁護士に対する考えが変わるかもしれない。