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2023年12月22日劇場公開
映画「阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人」のシニアおススメ度
映画「阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人」のあらすじ
第2次世界大戦後、戦争捕虜としてシベリアとモンゴルに57万5000人が抑留され、さらに樺太などの地域に残った民間人がいわれのない罪でソ連当局に逮捕された。
その中、カザフスタンには日本政府が把握していただけで約20人が送られ、ソ連崩壊までに生き残ったのはわずか4人だった。その4人のうちの1人である阿彦哲郎が「日本に帰って家族に会いたい」という思いだけを胸に、辛苦の時間を生き抜き、収容所から釈放されるまでが描かれる。
映画「阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人」をシニアが観た素朴な感想
第二次世界大戦後、樺太(現在のサハリン)に残留し、無理やりスパイ容疑でソ連軍につかまってカザフスタンに抑留された日本人の物語。当時のソ連はスターリン書記長の独裁下にあり部下はみなノルマを達成するために汲々していたらしい。
このような作品を見るといつも憤りを感じるのは筆者だけではないのではないか。国内犯の扱いにされ他のロシア人と同じ収容所での作業にも主人公は自分を曲げなかった。主人公が恩赦で釈放されたのは1954年、しかし釈放地から自由に移動することはできなかった。
厚労省の努力で一時帰国が許されたのはずっと後年になってからで父母はすでに他界していた。戦争は数々の悲劇を生む。絶対に行うべきではないが攻められたら防衛戦闘はやるべきだ。自分たちが闘わないのに他人は絶対助けてくれない。
第二次世界大戦終了直後の日本や外地と呼ばれる地区にいた日本人を描いた作品を観る都度にそう思う。筆者が年を取ったということかもしれない。
映画「阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人」のキャスト
小笠原瑛作
スルム・カシュカバエフ
アサナリ・アシモフ
佐野史将
映画「阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人」のスタッフ
監督
佐野伸寿 エルダル・カバーロフ
アリヤ・ウバリジャノバ
脚本
佐野伸寿
製作
ボリス・チェルダバエフ アリヤ・ウバリジャノバ 吉村秀一 佐野伸寿