映画『エジソンズ・ゲーム』をシニアが観た素朴な感想

2020年4月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国公開

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映画『エジソンズ・ゲーム』のシニアおススメ度

映画『エジソンズ・ゲーム』のあらすじ

19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。

裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの“直流”より、遠くまで電気を送れて安価な“交流”の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な“交流”の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。

ウェスティングハウスは“交流”式送電の実演会を成功させ、話題をさらう。そのニュースにエジソンは激怒、“交流”は危険で人を殺すと、ネガティブキャンペーンで世論を誘導していく。こうして世紀の“電流戦争”が幕を開けた!訴訟や駆け引き、裏工作が横行する中、ウェスティングハウスはエジソンと決裂したテスラに近づく──果たしてこのビジネスバトルを制するのはどちらか──?

映画『エジソンズ・ゲーム』をシニアが観た素朴な感想

本作の邦題を考えたスタッフは、ずいぶん苦労したことだろう。本作を鑑賞後、そうゆう感慨にとらわれた。タイトルはエジソンズ・ゲームとなっているが、内容は二人の男の実業家としての戦いだった。エジソンとウェスティングハウス。二人とも発明家として有名であり、彼らが発明した技術は現代まで受け継がれている

。本作はその初期、電気事業をめぐる戦いが描かれていて興味深いものがあった。もう一人テスラという人物が発明家として名を連ねるが、実業家としての素質はあまりなく、ただ考案した理論はその後実用化され人類の進歩に役立った。

ウェスティングハウスは何度かエジソンと手を組もうとしたが、エジソンから拒否される。最後に二人はシカゴで行われた博覧会で、お互いを理解しあえたように筆者には思えたのだがどうだろうか。二人の戦いは彼らの家族をも巻き込み続いていく。費用対効果を考えていた分、ウェスティングハウスの方が筆者の考えに近い気がする。上映途中で観客を飽きさせない映画を久しぶりに見た。

映画『エジソンズ・ゲーム』のキャスト

ベネディクト・カンバーバッチ

マイケル・シャノン

トム・ホランド

ニコラス・ホルト

映画『エジソンズ・ゲーム』のスタッフ

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
製作総指揮:マーティン・スコセッシ