映画『霧の中の少女』をシニアが観た素朴な感想

2020年2月28日劇場公開

映画『霧の中の少女』のシニアおススメ度

映画『霧の中の少女』のあらすじ

クリスマスシーズンの田舎町アヴェショー。地元の純真な少女アンナ・ルーが、自宅から教会へ向かう途中で姿を消した。捜査の指揮を執るため都会からやって来たヴォーゲル警部は、目撃情報も物証もないこの事件を誘拐と断定し、メディアの好奇心をあおる独特の捜査手法を展開していく。

やがて捜査線上に浮かび上がったマルティーニ教授を容疑者と見なして追い詰めるヴォーゲルだったが、正体不明の連続誘拐魔「霧の男」に関する情報が入り、彼の“完璧なる捜査”は根底から覆されてしまう。

映画『霧の中の少女』をシニアが観た素朴な感想

タイトルだけを見ると、どうでもいい推理映画だなと思うような表現になっているが、物語が進むうちにどんどん引き込まれていく。筆者のような老人にも十分興味深く、謎解きの面白さを実感させてくれた。過去の警察の失策が原因で、収監されていた人物が無罪になり補償金が入る事例がある

。同様に補償金を狙って犯罪を犯し、警察(名誉を追求する警部)を罠にかける。その罠があちこちに散りばめられていて、何が真実か最後まで分からない。捜査にあたる警部は過去に犯人を無罪にされており、今回こそはとマスコミを引き込み、大々的に情報開示しながら捜査をショーのように仕立て上げる。しかし犯人である人物は自分の構想通りに、警部を型にはめていく。

警部はついにこの犯人を殺害してしまい警部本人が殺人犯になってしまう。本作には今一つ30年前の未解決事件が突如出てくる。こちらの犯人が物語の最後に判明するのだが、キャラメルのように一粒で二度おいしい映画に仕上がっている。

映画『霧の中の少女』キャスト

トニ・セルビッロ

アレッシオ・ボーニ

ジャン・レノ

映画『霧の中の少女』スタッフ

監督:ドナート・カリシ
製作:マウリツィオ・トッティ アレッサンドロ・ウサイ