映画「Arc アーク」をシニアが観た素朴な感想

(C)2021映画「Arc」製作委員会

 2021年6月25日全国劇場公開

映画「Arc アーク」のシニアおススメ度

映画「Arc アーク」のあらすじ

遠くない未来。

生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送っていたリナは、やがて師となるエマと出会う。リナは大手化粧品会社で、最愛の人を亡くした人のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術する「ボディワークス」という仕事に就く。

一方、エマの弟で天才科学者の天音は、姉と対立しながら、ボディワークスの技術を発展させた不老不死の研究を進めていた。

30歳になったリナは天音とともに、不老不死の処置を受け、人類史上初の永遠の命を得た女性となった。やがて、不老不死が当たり前となった世界は、人類を二分化し、混乱と変化をもたらしていく。

映画「Arc アーク」をシニアが観た素朴な感想

芳根京子が主演する近未来の物語という事で、ワクワクしながら劇場に出かけていった。最近の出演作品を観ていると(全部網羅しているわけではないが)役柄の振れ幅が非常に大きい女優だという感じを勝手に抱いていたからだ。

開始早々のダンスは期待に反しないものだった。このダンスだけで観客はスクリーンの中に引きこまれる。エンドロールが出るまであっという間だった。舞台は不老不死技術が可能になった時代。芳根が演じるリナもその処置を受け、処置を選択していない人々を世話する施設を運営して生活している。

ここに至るまで、またこれからの展開は観客の皆さんが自ら映画館で体験してほしい。途中、リナ自身の人生哲学を変えるような出来事がモノクロ画面でしばらく続く。それに登場する小林薫、風吹ジュンの二人が物語を引きしめている。このモノクロ部分がなかったら本作は味気なかっただろう。

いろいろ考えさせてくれる作品に仕上がっていたと老人である筆者は思う。芳根京子の次回作が楽しみだ。

映画「Arc アーク」のキャスト

芳根京子
寺島しのぶ
岡田将生
清水くるみ

映画「Arc アーク」のスタッフ

監督 石川慶
原作 ケン・リュウ
脚本 石川慶 澤井香織