(C)2020「宇宙でいちばんあかるい屋根」製作委員会
2020年9月4日 全国劇場公開
映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」のシニアおススメ度
映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」のあらすじ
14歳のつばめは、隣人の大学生・亨にひそかに恋心を抱くごく普通の女の子。両親と3人で幸せな生活を送っているように見えたが、父と、血の繋がらない母との間に子どもができることを知り、どこか疎外感を感じていた。
誰にも話せない思いを抱える彼女にとって、通っている書道教室の屋上は唯一の憩いの場だった。ある夜、いつものように屋上を訪れたつばめの前に、ド派手な装いの見知らぬ老婆が現れる。
その老婆「星ばあ」がキックボードに乗って空を飛ぶ姿に驚きながらも、不思議な雰囲気を漂わせる彼女に次第に心を開き、恋や家族の悩みを相談するつばめだったが……
映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」をシニアが観た素朴な感想
8月10日過ぎの暑い日差しの中を都心まで出かけた甲斐があった映画だった。脚本家の方や監督には申し訳ないのだが若い主演女優(清原果耶)と熟練女優(桃井かおり)の二人のやり取りを見ているだけで、筆者のような老人は満足した。清原果耶については、ここ数年テレビドラマや映画のスクリーンで見る機会があったが、都度印象に残る女優だった。どんな役柄を演じても、その中にどっぷりとつかっているような奇妙な安定感と好奇心を掻き立ててくれるような気持にさせてくれる女優だった。
一方、桃井かおりは筆者世代には懐かしさの一言に尽きる女優だ。以前はそれほどではないと勝手に思っていたが、スクリーンの中にいるだけで観客を何か起こるぞという気にさせる女優だ。珍しく作品の筋書きが頭の中を通過していった。
この二人を起用しただけで本作品は成功したと筆者は思っている。また主題歌を清原果耶が歌っているが、デビューした頃の薬師丸ひろ子や原田知世を思い出させるのもいい。
映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」のキャスト
清原果耶
伊藤健太郎
水野美紀
山中崇
醍醐虎汰朗
坂井真紀
吉岡秀隆
桃井かおり
映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」のスタッフ
監督・脚本:藤井道人