映画「SHADOW/影武者」をシニアがみてみた素朴な感想

©2018 Perfect Village Entertainment HK Limited Le Vision Pictures(Beijing)Co.,LTD Shanghai Tencent Pictures Culture Media Company Limited ALL RIGHTS RESERVED

9月6日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

映画「SHADOW/影武者」のシニアおすすめ度

映画「SHADOW/影武者」のあらすじ

時は戦国時代、沛(ペイ)国が領土を、敵の炎国に奪われて20年。若くしてトップを継いだ王は、敵と休戦同盟を結び、平和だが屈辱的な日々に甘んじていた。

奪還を願う男たちの燃え上がる闘志を束ねているのが、頭脳明晰で武芸の達人の重臣・都督(トトク)だ。都督は敵の将軍にして最強の戦士・楊蒼(ヤン・ツァン)に、手合わせを申し込む。彼の勝手な行動に怒り狂う王だが、実は目の前の都督は影武者で、本物の都督は自分の影に、自由と引き換えに敵地での大軍との戦いを命じていた。

そして王も、ある作戦を秘めていた。果たして、影武者を待つのは光か闇か、それとも──?

映画「SHADOW/影武者」の予告

映画「SHADOW/影武者」をシニアがみた素朴な感想

チャン・イーモウ監督の最新作。名前だけで観客を呼べる固定ファンのいる監督だ。小

国の王、都督、都督の影武者、3人の心理を描いて、観客を飽きさせない手法はさすがだ。タイトルを見ると影武者が主人公だと思われるが、王が最後まで微妙な役割を演じている

。誰が味方で誰が敵か、最後まで分からない。息をつく暇もないような展開に、スクリーンに引き付けられる。

2時間近い時間がすぐ過ぎていく。またカラー作品なのに中国の水墨画の中で物語が進行していくような色使いもすごい。背景の天候も大半が雨だ。水墨画的な世界が強調される。

影武者は日本の戦国時代にもよくあったようだが、中国は幼少時代から本人に似せ、訓練して作り上げることに驚かされた。

長いスパンで物事を考える国民性がうかがえて興味深いものがある。出演者中、女性の二人、国王の妹と都督の夫人、二人も女性の微妙な心理を表現しており筆者のようなシニアにはその変化は永遠にわからない。是非劇場に足を運んでほしい作品だ

映画「SHADOW/影武者」のキャスト

ダン・チャオ
スン・リー
チェン・カイ

映画「SHADOW/影武者」のスタッフ

監督:チャンイーモウ

脚本:チャンイーモウ、リー・ウェイ