映画「ジョン・デロリアン」をシニアが観た素朴な感想

(C)Driven Film Productions 2018
2019年12月7日 新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開

映画「ジョン・デロリアン」のシニアおすすめ度

映画「ジョン・デロリアン」のあらすじ

1977年、南カリフォルニア。パイロットのジムは、麻薬密売の現場をFBIに押さえられ、罪を問われない代わりにFBIの情報提供者となる。

彼は引っ越した家の隣に住むのがゼネラルモーターズでポンテアック・GTOの開発に携わったジョン・デロリアンだと知り驚く。

美しい妻子とともに素晴らしい家に住み、夢のために自らの会社を立ち上げ、革新的な車“デロリアン”を開発しているジョンの完璧な人生に憧れるジム。しかしジョンの会社は新車開発で様々なトラブルが発生し、彼は資金繰りに窮していることを知ったジムは、友人となったジョンをFBIに麻薬密売の罪で売り渡す計画を立てるのだった・・・。

映画「ジョン・デロリアン」をシニアが観た素朴な感想

筆者世代には「デロリアン」というと、「バックトゥザフューチャー」という映画でタイムマシンと一体化された車を思い出す。当時はすごい車だと思っていたが、本当に同名の車を制作していた人物がいたことに驚かされた。

もちろん普通乗用車だが、こちらの方の性能は期待ほどではなかったらしい。物語はデロリアンが起訴された法廷の裁判の場面で過去を思い出すところから始まる。

デロリアンの友人?でおとり捜査にかかわる人物ホフマンが重要な役回りで全編を引き締めている。デロリアンが主人公だがホフマンもW主演のような位置づけだ。

二人の関係が面白い。FBIから無理やり協力者に仕立て上げられたホフマンが、法廷の最後で貴重な証言をし、デロリアンは有罪を逃れられる。その証言をするまでのホフマンの心理葛藤が、自分の良心への問いかけ、デロリアンへの友情、FBIの圧力との絡みでハラハラさせられる。デロリアンは過去の業績は素晴らしいものがあったようだが、本作では触れていないところもいい。

映画「ジョン・デロリアン」のキャスト

リー・ペイス
ジェイソン・サダイキス
マイケル・カドリッツ

映画「ジョン・デロリアン」のスタッフ

監督:ニック・ハム