映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」をシニアが観た素朴な感想

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2019年11月15日公開

映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」のシニアおススメ度

映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」のあらすじ

森の奥で相棒のカラスのアブラクサスと暮らす“小さい魔女”の夢は、魔女たちのお祭りである「ワルプルギスの夜」に招待されること。

しかし、127歳でもいまだ半人前の彼女のもとには、今年も招待状が届かなかった。あきらめきれずにお祭りにこっそり忍び込み、大目玉を食らってしまった小さい魔女だったが、一番偉い“大きい魔女”から来年の「ワルプルギスの夜」で“良い魔女”のテストに合格したら、お祭りに参加して踊ってもいいという約束をとりつける。帰宅した小さい魔女は早速、来年に向けて勉強を始めるが……

映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」の予告

映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」をシニアが観た素朴な感想

筆者は本作の説明文を見るまで「小さい魔女」が世界的児童文学の一つだという事を理解していなかった。作品そのものは各種の教訓めいたものが散見されており、孫と鑑賞するには適しているように感じられた。

120歳を超えている小さい魔女が、魔女の祭り(ワルプルギスの祭り)で大きい魔女に交じってダンスを踊りたいという夢を実現するために、魔法辞典に記載されている呪文をすべて覚える。

だけど大きい魔女になるには、大人(老人)世界の厳しい掟を遵守しないといけない。その掟は大人世界の都合のいいように作られていて、小さい魔女には納得がいかない部分が多々ある。

まるで現実社会の縮小版のように感じられる。小さい魔女が自分の理想を追いかける過程、人間の子供たちとの交流、長い間の相棒であるカラスのアブラカサスとの友情等すべてが考えさせられる。結局、小さい魔女は良心に従って自分の人生を生きるのだが、その割り切り方にはすがすがしさを感じた。

映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」のキャスト

カロリーネ・ヘルフルト

映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」のスタッフ

監督 マイク・シェーラー
原作 オトフリート・プロイスラー
脚本 マティアス・パフト