映画『台湾セブンラブ』をシニアがみた素朴な感想

©Red Society Films

台湾巨匠傑作選 2019~恋する台湾~@K’s cinema にて先行上映
●4/20(土)18:50●5/1(水・祝)12:00●5/8(水)16:30
5/25(土)よりアップリンク吉祥寺ほかにて公開

映画『台湾セブンラブ』のシニアおススメ度

映画『台湾セブンラブ』のあらすじ

2014 年、台北市は<2016 年世界デザイン首都>に選ばれ、デザイン業界は沸き立っていた。
ドロシー(アン・シュー)はかつての恋人バーズ(モー・ズーイー)に誘われ、上海を離れ台北のデザイン事務所で働くことに。バーズがマネージャーを務めるデザイン事務所では、デザインホテルのリノベーションというビッグプロジェクトを抱え、会議を重ねていた。

容姿端麗なドロシーにクライアントのマーク(トム・プライス)は言い寄るが、ドロシーはフランスにいる元恋人を忘れることができない。さらにドロシーを利用しプロジェクトを優位に進めようとする事務所の所長アンドリュー(チウ・イエンシャン)に、いまだドロシーに想いを寄せるバーズは不満を募らせる。

一方、ドロシーの存在を煙たがるシニアデザイナーのエマ(ホアン・ルー)は、ジュニアデザイナーのアーチャン(ダレン・ワン)とアンドリューの義理の妹でもあるアシスタントのチーズ(チェン・ユーアン)にドロシーを見張るよう言う。

プロジェクトのテーマが“愛”に決まり、ついにプレゼンの日を迎えるが、ドロシーがチーズのデザイン案“セブンラブ”をアーチャンに盗ませプレゼンしたことにより、場は騒然となる。
果たして無事“愛”はデザインできるのか

映画『台湾セブンラブ』の予告

映画『台湾セブンラブ』をシニアがみた素朴な感想

久し振りに配偶者と一緒に映画を見た。

劇中劇ともいうような場面展開が目まぐるしく、ストーリーについていくのがやっとだった。年齢のいった我々には、いくつもの物語が三次元的に展開するのは正直疲れる。

筆者世代(60歳代から70歳代ぐらい)にはじっくりとストーリーを追い求める脚本の方があっているような気がする。「台北セブンラブ」という邦題がついているので7組の恋愛事情を描きたかったのだろうが、それぞれの恋愛の突っ込み方が表面的すぎるような気がして、数をこなしているという印象しかなかった。

誰が主人公なのかそれさえも理解できなかった。現代中国映画にはよくエバ、ロバートというような漢字文化圏以外の人名が登場人物名に出てくるがどう贔屓目に観ても東洋人にしか見えず余計に違和感が強くなるのも、最後まで主人公を把握できない理由かもしれない。

映画『台湾セブンラブ』キャスト

許瑋甯 アン・シュー   ドロシー

霸子(バーズ)      莫子儀 モー・ズーイー

黄璐 ホアン・ルー            エマ

白梓軒 トム・プライス      マーク

映画『台湾セブンラブ』スタッフ

監督・脚本:陳宏一 チェン・ホンイー