映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」をシニアがみた素朴な感想

©板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会

2019年2月15日(金)全国ロードショー

「トラさん~僕が猫になったワケ~」のシニアおすすめ度

「トラさん~僕が猫になったワケ~」ストーリー

突然死んでしまった寿々男があの世でくだされた判決は人生を挽回すること

ただし猫の姿で—–

売れないマンが家の高畑寿々男は、妻奈津子がパートで稼いだお金をギャンブルに使いお気楽な生活を送っていたがある日突然交通事故で死んでしまった。

そんな寿々男に”あの世の関所”が下した決断は

「執行猶予1ヶ月 自分の人生を挽回せよ ただし猫の姿で」

トラ猫の姿で高畑家に飼われることになった寿々男は、言葉の通じない中どのようにして人生を挽回するのか?

「トラさん~僕が猫になったワケ~」をおじさんがみた感想

2019年は、猫を主題にした映画が何本か公開される予定だが本作もそのうちの一つ。ダメ夫の主人公が交通事故にあうが現世に未練を残し、猫の姿を借りてひと月だけの約束で妻と子供のもとに還ってくる。

主人公には漫画家としてやり残した仕事が残っており、最後に黄泉の国の裁判官にお願いして、唯一ヒットし、未完になっている「ネコマン」という漫画を完成させる。

生存している間は「ネコマン」を完結させようという気はまるでないのだが、完成させなければいけないという気になるまでの親子愛、夫婦愛が濃密にスクリーンににじみ出る。子役の女の子の演技が何とも言えずいい。主人公のダメ夫には映画初主演の北山宏光(Kis-My=Ft2というグループの一人という事を筆者は初めて知った)。

妻役の多部未華子の演技は上手なのだが、10歳の娘の母親役には若干無理があるような気がした。ホンワカとした世界観に浸りたい人には最適だと思う。公開は2019年の2月15日(金)。「猫の日」の近くだ。

「トラさん~僕が猫になったワケ~」の出演者(キャスト)

北山宏光

多部未華子

平澤宏々路

飯豊まりえ

富山えり子

要 潤

バカリズム

「トラさん~僕が猫になったワケ~」のスタッフ

監督:筧 昌也

脚本:大野敏哉

音楽:渡邊 崇