映画「ゴースト・トロビック」をシニアが観た素朴な感想

(C)Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production

2024/2/2(金)よりロードショー

映画「ゴースト・トロビック」のシニアおススメ度

映画「ゴースト・トロビック」のあらすじ

掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る手段を探すも、もはや徒歩でしか帰れないことを知る。

寒風吹きすさぶ街を彷徨い始めた彼女だったが、予期せぬ人々との出会いを通じ、その小さな旅路は遠回りをはじめ――。

現代ヨーロッパの縮図とも言えるブリュッセルを舞台に、真夜中の一期一会がもたらす温もりが優しく心をつつむ、奇跡の長編3作目。

映画「ゴースト・トロビック」をシニアが観た素朴な感想

本作は清掃を職業にしている移民の老女の一夜の出来事を切り取った物語だ。

地下鉄の終電者で寝過ごし、終点まで行ってしまった老女はお金が足りず徒歩で帰宅することになる。その途中の出来事、人との出会いを描いている。

初めの老女の部屋の描写、音声はなく観客を不思議な世界に引きずり込む。次に何が起きるのだろうと皆を引き付ける。こうなると監督の勝ちだ。物語が淡々と進行するのもいい。老女は善良な人物で、そこまでかかわるかということをする。

感じ方は個人差があるが筆者にはそのように思えた。舞台はベルギーのブリュッセル。移民が人口の30%程を占めている国のようだ。静かな夜に老女が帰宅する様子が絵になっている。移民の老女を主人公にすることで作品に隠し味的な要素を含ませている気がする。監督は本作が長編映画3作目だそうだが、今後の作品も見てみたいと思わせる。

映画「ゴースト・トロビック」のキャスト

サーディア・ベンタイブ

マイケ・ネーヴィレ

シュテファン・ゴタ

映画「ゴースト・トロビック」のスタッフ

監督

バス・ドゥヴォス