映画「私の知らないわたしの素顔」をシニアが観た素朴な感想

(C)2018 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINEMA-SCOPE PICTURES

2020年1月17日劇場公開

映画「私の知らないわたしの素顔」のシニアおススメ度

映画「私の知らないわたしの素顔」のあらすじ

パリの高層マンションに暮らす50代の美しき大学教授クレール。ある日、年下の恋人にフラれてしまったクレールは、ほんの出来心でSNSの世界に足を踏み入れる。

Facebookで「24歳のクララ」に成りすましたクレールは、アレックスという男性とつながるが、アレックスは別れた恋人の友人だった。

アレックスとSNSの世界にのみ存在するクララが恋に落ちてしまったことから、事態は思わぬ方向に展開していく。

映画「私の知らないわたしの素顔」をシニアが観た素朴な感想

時系列を注意して見ていないと、現代と過去の出来事の判別がつかないような作品だった。女性の大学教授(クレール)が交際していた男性と別れ、その反動で男性の友人(アレックス)とSNS上で交際を始める。

筆者には精神だけで肉体の交流がない恋愛というものが理解できないのだがクレールとアレックスはSNS上で深く愛し合う。

作品の最後で別れた恋人(リュド)が当初よりクレールの仕業だとわかっていたという事を精神科医に明かす。だがそれまでにアレックスは傷ついていく。この過程が無機質な感じでスクリーンに引きこまれる。

クレールには別れた夫(ジル)と子供がいるのだが夫を奪ったのが、自分の子同然に育てた友人の娘だったことに精神を深く傷つけられ、SNS上の仮想人格に娘の名を使う。精神科医にそのことを打ち明けた時のクレールの表情に年齢を経た女性の憎しみ、恐れ、寂しさが集約されているようで主演のビノシュの演技力の凄さが、演技素人の筆者にも感じ取れた。

映画「私の知らないわたしの素顔」のキャスト

クレール・ミヨー      ジュリエット・ビノシュ
カトリーヌ・ボーマン医師   ニコール・ガルシア
アレックス         フランソワ・シビル

映画「私の知らないわたしの素顔」のスタッフ

監督 サフィ・ネブー
製作 ミシェル・サン=ジャン
原作 カミーユ・ロランス
脚本 サフィ・ネブー ジュリー・ペール