シニアが映画『私のプリンス・エドワード』を観た素朴な感想

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2023年5月19日劇場公開

映画『私のプリンス・エドワード』のシニアおススメ度

映画『私のプリンス・エドワード』のあらすじ

「金都商場」のウェディングショップで働くフォン(ステフィー・タン)は、同じビルでウェディングビデオのカメラマンとして働くエドワード(ジュー・パクホン)と同棲中。

10年前にお金欲しさから中国大陸の男性と偽装結婚したのだが、その婚姻がまだ継続中であることが発覚したところへエドワードからプロポーズされてしまう。

偽装婚姻の離婚手続きと結婚式の準備を同時に進める過程でのエドワードとの諍いや義母との軋轢を経て自分の心への無理強いに気付くフォン。

映画『私のプリンス・エドワード』をシニアが観た素朴な感想

本作は新世代香港映画特集2023と銘打って公開される作品の一つである。主人公はフォン、エドワードの2名。フォンがエドワードにプロポーズされ、偽装結婚していた事実が判明する。

女性が古い因習にとらわれ男性も母親に積極的に反対できず、女性が疲労してしまう。

偽装結婚の相手が見つかり離婚手続きをするまでの心理の変化、エドワードの事実(偽装結婚していた)が判明した後の嘆き、フォンを拘束しようとする執念深さが興味深い。

フォンは何かと二人の生活に口をはさむ義母に我慢をしているが、自分が飼育していた亀を。無断で遺棄され憤慨し、結婚に対して疑念を持つ。

そして勤務先も退職し異なる道を歩こうと決意する。現在香港は外部から観察していると年々自由な雰囲気がなくなりつつあるように思える。

まるでフォンの人生のようで興味深い。製作スタッフの意図は異なるのかもしれないが女性の生きずらさと香港での生きずらさが重なって見えて仕方がなかった。

映画『私のプリンス・エドワード』キャスト

ステフィー・タン
ジュー・パクホン
バウ・ヘイジェン
ジン・カイジエ

映画『私のプリンス・エドワード』スタッフ

監督ノリス・ウォン

脚本ノリス・ウォン