映画「春樹」を見たシニアの素朴な感想

2026年7月3日劇場公開

映画「春樹」のシニアのおススメ度

映画「春樹」のあらすじ

女優としての夢が行き場を失い、恋愛にも行き詰まってしまった37歳の春樹(チュンシュウ)。

故郷・成都に20年ぶりに帰った彼女は、かつての演技指導者・張梅(ジャン・メイ)のもとを訪れるが、張梅は認知症で言葉を失いつつあった。故郷に居場所を見つけられない春樹に、母の世話をするため上海から戻ってきた張梅の息子・冬冬(ドンドン)が静かに寄り添う。

過去の栄光も、教えも、学びも、時代の流れのなかで忘れ去られ、朽ちたまま残された国立映画撮影所のように、停滞する人々のかたわらで日々はささやかに過ぎていく。

映画「春樹」を見たシニアの素朴な感想

試写を観覧し終えて、主人公の女優’春樹)の気持ちがなんとなく理解できる気がした。そして中国という国の広さが。日本でも地方の方言が東京では通じないことがある。最近はラジオやテレビの普及で少なくなってきているが。

筆者が小さい頃は差が激しかった記憶がある。春樹は若くして演技のために共通語といわれる北京語で育ち、地元成都出身でありながら成都語を話すことができない。主演の座を下ろされてしまう。失意のうちに故郷に帰り、育った場所や恩師を訪問するが、時間の流れは無情で建物は廃屋に、懐かしい恩師は痴呆症になっていた。過去の自分の努力は報われなかったのか、主人公は悩みながらも日々を

淡々と過ごしていく。淡々とした時間の流れがいい。際立ったドラマはないが気持ちを平穏にしてくれる。時の流れと人間の営みを改めて考えさせてくれる。定年退職後自分を見つめなおしたい人向けだと思う。