映画『リュミエール!リュミエール!』をシニアが観た素朴な感想

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2024年11月22日劇場公開

映画『リュミエール!リュミエール!』について

1895年12月28日、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」で撮影された映画が、世界で初めてパリで有料上映された。

それから130年の時を経て、歴史的映像の数々がスクリーンによみがえる。リュミエール研究所所長でカンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモーが前作に続いて監督・脚本・編集・製作・ナレーションを務め、1400本にもおよぶ貴重な映像から、これまで知られていない作品などを中心に110本を厳選。

パリ、ベネチア、アルプス、ニューヨーク、京都、東京など世界の街の美しい景色とそこに息づく人々の姿を、4Kデジタルに修復された美しい映像で映しだす。

映画『リュミエール!リュミエール!』をシニアが観た素朴な感想

本稿は試写観覧後に記載しています。

筆者は映画の歴史等を気にかけず作品を観覧してきたので、本作で初めてリュミエール兄弟が、世界で最初に大型画面を活用した「シネマトグラフ」(現代の映画撮影の原型となるもの)を製作し、商業ベースに乗るように尽力したことを知った。

作品は50秒前後のものが100本弱並べられ、時代別、項目別に初期の映像(工場の出口、軍隊もの等)が紹介されており、一映画ファンにとって興味深いものだった。

上映中食い入るように観てしまった。フランスという国家の映像芸術を尊敬する態度がスクリーンのいたるところに見受けられてうらやましさを感じた。フランス語の解説も柔らかさが伝わっており、かの国の人が自国の言葉に誇りを持っていることも感じられた。何よりカメラマンを育成し、世界に派遣してあらゆるものを撮影し、カメラ位置の技術を後世の監督たちに残したことに感謝したい。映画観賞

を趣味にしてよかったと思える時間だった。

映画『リュミエール!リュミエール!』スタッフ

監督
ティエリー・フレモー
製作
ティエリー・フレモー
脚本
ティエリー・フレモー
編集
ティエリー・フレモー
音楽
ガブリエル・フォーレ
ナレーション
ティエリー・フレモー