シニアが映画「カード・カウンター」を観た素朴な感想

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2023年6月16日劇場公開

映画「カード・カウンター」のシニアおススメ度

映画「カード・カウンター」のあらすじ

刑務所から出所してきた訳ありの男、ウィリアム・テル( オスカー・アイザック )。

彼は、収監中に覚えたポーカー・カジノの禁じ手と呼ばれるブラックジャックの攻略法であるカード・カウンティング(目にしたトランプを全て記憶して、まだ出てこないカードを予測することで先手を打つ必勝法)を武器に、孤独なギャンブラーとしてさすらう日々が続いていた。

ある日、サーク( タイ・シェリダン )と再会したウィリアムは、互いに共通の恨みを持つジョン・ゴード大佐( ウィレム・デフォー )へ復讐しようと持ちかけられる。

そんな時、ウィリアムのギャンブルの才能に眼をつけた謎の女、ラ・リンダ( ティファニー・ハディッシュ )が急接近し、資金援助を申し出てくるのだった。

大佐へのリベンジ計画とラスベガスで行われるポーカーの世界大会への参戦、ウィリアムは、大きな決断を迫られていた・・・。

映画「カード・カウンター」をシニアが観た素朴な感想

本作は各国の映画祭で受賞、ノミネートされた作品だそうだ。筆者は詳しくないので(そうだ)ということで勘弁してほしい。

作品としては最後まで観覧しないと真意は伝わらないようになっていてミステリアスな要素たっぷりの作品に仕上がっている。

主人公はかつて捕虜収容所で収容者虐待で服役した男。心に傷を負っている。現在は各地でギャンブルで生活し、ひっそりと過ごしている。

主人公を上官への復讐の相棒にしようとする若い男、ポーカーの全国大会に担ぎ出そうとする女、三人の気持ちの動きも作品の見どころの一つではないか。

主人公は若い男の復讐行為が無謀だと熟知しており、中止させる。

いやさせたつもりだったが実際は・・・。長く旅するうちに若者に息子に対するような感情を抱いた主人公。

女性に対しても愛情を感じてしまっていた。自分の心の傷と向き合う決意をした主人公の行動がすごいの一言に尽きる。

ラストでやっと本作の制作者の意図が理解できるような作品だった。

映画「カード・カウンター」のキャスト

ウィリアム・ティリッチ
オスカー・アイザック

ラ・リンダ
ティファニー・ハディッシュ

カーク
タイ・シェリダン

ジョン・ゴード
ウィレム・デフォー

映画「カード・カウンター」のスタッフ

監督
ポール・シュレイダー
製作
バクストン・ポープ ローレン・マン デビッド・ウルフ
製作総指揮
マーティン・スコセッシ
ウィリアム・オルソン
リー・ブローダ
アンダース・エアデン
ジェームズ・スウォーブリック
キャサリン・M・モーズリー
ジョエル・マイケリー
脚本
ポール・シュレイダー
撮影
アレクサンダー・ダイナン
美術
アシュリー・フェントン