シニアが映画『ビリーブ 未来への大逆転』をみた素朴な感想

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2019年3月22日(金) TOHOシネマズ 日比谷他 全国ロードショー

映画『ビリーブ 未来への大逆転』のシニアおすすめ度

映画『ビリーブ 未来への大逆転』のストーリー

貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグは、「すべてに疑問を持て」という亡き母の言葉を胸に努力を重ね、名門ハーバード法科大学院に入学する。

1956年当時、500人の生徒のうち女性は9人で、女子トイレすらなかった。家事も育児も分担する夫のマーティの協力のもと首席で卒業するが、女だからというだけで雇ってくれる法律事務所はなかった。

やむなく大学教授になったルースは、70年代になってさらに男女平等の講義に力を入れる。それでも弁護士の夢を捨てられないルースに、マーティがある訴訟の記録を見せる。ルースはその訴訟が、歴史を変える裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出るのだが──。

映画『ビリーブ 未来への大逆転』の予告

映画『ビリーブ 未来への大逆転』をシニアがみた素朴な感想

かにもアメリカの人々が好みそうな物語だ。人種差別、性差別への戦いは人々の戦闘意欲を掻き立てるらしい。

自分で疑問に思うことを指摘し、改善させるために立ち上がることは自分の満足感を満たし、それにより後世に名を残すことは素晴らしく輝かしい。

本作も結果的に主人公(ギンズバーグ教授)に名誉をもたらすのだが、そこに至るまでの主人公の努力、夫の協力、子供達との愛を丁寧に描写している。

筆者は夫婦とは戦友であるという持論を持っている(長い年月の末にこの気持ちにたどり着いたのだが)が、作品中の夫婦もお互いの不足している部分を補い合って、困難な訴訟案件に取り組んでいく。

結果違憲判決を勝ち取り、他の差別法律と考えられる法律の改善につながる。「時代が変われば法律も変わるべきだ」という基本的なことが、簡単には理解されない。技術の進歩、生活様式の変化のスピードに法律はついていけるのかという事を考えさせられた作品だった。もちろん夫婦のあり方についても。

映画『ビリーブ 未来への大逆転』のキャスト

フェリシティ・ジョーンズ   ルース・ベイダー・ギンズバーグ
アーミー・ハマー       マーティン・ギンズバーグ
ジャスティン・セロー     メル・ウルフ
キャシー・ベイツ       ドロシー・ケニオン
サム・ウォーターストン    アーウィン・グリスウォルド

映画『ビリーブ 未来への大逆転』のスタッフ

監督    ミミ・レダー

製作    ロバート・コート
ジョナサン・キング
製作総指揮 ジェフ・スコール
ベッツィー・ダンバリー