映画「英雄は嘘がお好き」をシニアがみた素朴な感想

(c)JD PROD – LES FILMS SUR MESURE – STUDIOCANAL – FRANCE 3 CINEMA – GV PROD

2019年10月11日ヒューマントラストシネマ渋谷他公開

映画「英雄は嘘がお好き」のシニアおススメ度

映画「英雄は嘘がお好き」のあらすじ

1809年、フランス・ブルゴーニュの裕福なボーグラン家に暮らすエリザベット。彼女には戦地から帰らぬ婚約者を待ち続ける健気な妹ポリーヌがいた。

そんな妹を気の毒に感じたエリザベットは差出人を婚約者と偽り、彼女が自分で書いた手紙を妹に届け続ける。

エリザベットはポリーヌの婚約者であるヌヴィル大尉が戦地で大活躍の末に戦死したことにしたが、それから3年後、町中で偶然にヌヴィルと遭遇してしまう。平静ではいられないエリザベットをよそに、ヌヴィルはこの嘘を利用したある儲け話をもくろむが……。

映画「英雄は嘘がお好き」の予告

映画「英雄は嘘がお好き」をシニアがみた素朴な感想

久し振りにフランスの正統派喜劇映画を見た。

筆者が勝手に正統派と名付けたので異論のある方もおいでだろうが、老人の独り言と思ってご容赦願いたい。

主人公の大尉と名家の令嬢との駆け引きが、名優二人により当然のごとく展開していく。恋愛の行方もありきたりの方向に進むのだが、なぜだか笑える。

昔松竹でシリーズ公開されていた「フーテンの寅さん」のように物語の展開が推測されるのになぜだか笑ってしまう。

主人公を取り巻く人々はいかにもフランス的で金もうけに走るのだが、いやらしくなく、これも面白い。

大尉のついている嘘がばれそうになった時に、嘘を事実に変化させるようなコサック騎兵との戦闘がおこり、大尉を勇敢な将校にしてしまう。その結果は?これ以上はスクリーンで見てほしい。

名家の令嬢役のメラニー・ロランが老人の胸を高鳴らせる。最近は映画監督としても活躍しているそうだが是非作品を観てみたい。舞台設定はフランスのブルゴーニュ地方、一度訪ねたいと思えるようなところだ。

映画「英雄は嘘がお好き」のキャスト

ジャン・デュジャルダン

メラニー・ロラン

映画「英雄は嘘がお好き」のスタッフ

監督・脚本:ローラン・ティラール