映画『モガディシュ 脱出までの14日間』をシニアが観た素朴な感想

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 2022年7月1日劇場公開

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』のシニアおススメ度

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』のあらすじ

ソウル五輪を成功させた韓国は1990年、国連への加盟を目指して多数の投票権を持つアフリカ諸国でロビー活動を展開。

ソマリアの首都モガディシュに駐在する韓国大使ハンも、ソマリア政府上層部の支持を取り付けようと奔走していた。

一方、韓国に先んじてアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮も同じく国連加盟を目指しており、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。そんな中、ソマリアで内戦が勃発。

各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、外国人にも命の危険が迫る。大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、職員と家族たちを連れ、絶対に相容れない韓国大使館へ助けを求めることを決める

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』をシニアが観た素朴な感想

本作は1990年にソマリアの首都モガディシュで起きた事件を基にしている。当時、韓国と北朝鮮はアフリカ諸国の歓心を買うために互いに競争していた。

国内で反乱がおき北朝鮮大使館は暴徒に襲われ、館内にいた人々は逃げ出さざるを得なくなった。一方韓国大使館の人々も同様の苦境にあり、様々な確執があったが、互いに協力して脱出することになる。協力するまでのお互いのやり取りが面白い。

イタリア政府の協力で全員が迎えの航空機でケニアに脱出できることになるのだが、全員が避難している韓国大使館からイタリア大使館までの車両による避難が本作の見どころといえるかもしれない。

反乱軍、政府軍の銃撃の中を必死で逃げる数10分はスクリーンに引き付けられる。無事航空機に乗りケニアの空港に到着して各自が、迎えのバスに乗り込み別れるところが最後の見せ場だ。

対立する国家という現実に引き戻される。人々の思いにかかわらず別れの挨拶さえできない。同時代を生きる人間として考えさせられる。

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』のキャスト

ハン・シンソン
キム・ユンソク

カン・テジン
チョ・インソン

コン・スチョル
チョン・マンシク

リム・ヨンス
ホ・ジュノ

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』のスタッフ

監督
リュ・スンワン
製作
チョ・ソンミン カン・へジョン キム・ヨンファ
脚本
リュ・スンワン