映画「マヤの秘密」をシニアが観た素朴な感想

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 2022年2月18日劇場公開

映画「マヤの秘密」のシニアおススメ度

映画「マヤの秘密」のあらすじ

ナチスから暴行を受けた過去を持ち、妄想と現実を行き来する悪夢に囚われた女性の姿を描いたサスペンス。1950年代のアメリカ郊外。

かつてナチスの軍人だった男から戦時中に暴行を受けたマヤは、街中で偶然その男を見かけ、復讐心から男を誘拐。夫のルイスの手を借りて自宅の地下室に監禁する。マヤは殺したい気持ちを抑え、男に罪の自白を求める。しかし、男は人違いだと否定し続ける

映画「マヤの秘密」をシニアが観た素朴な感想

日常の生活が指笛の音とともに狂気の場へと変わる。本作はまさにこうゆう作品だと思う。第二次世界大戦中の迫害の記憶が脳裏から消え去らない女性が主人公の本作は、指笛の音をきっかけとして自分を暴行した兵隊を発見する。

一般市民として生活していた兵隊を誘拐し追い詰めていく経過がすごい。主人公の夫をも巻き込み、また兵隊の家族の日常までを崩しさり、物語は進む。最後は・・・。女主人公を演じるノオミ・ラパス、兵隊役のジョエル・キナマン両者の演技が時間の経過を忘れさせる。夫役のクリス・メッシーナが最初は冷静だが徐々に妻の記憶に洗脳されていく様子が緊迫感を助長していく。

その中にあって兵隊の家族の平和な日常が壊れていく様も丁寧に描かれていく。戦争終結後相当の年数が経過しても戦争が人をこれほどまでも不幸にする事例の一つだと思う。サスペンス作品として上質と思える仕上がりになっており、筆者も引き込まれ、時間の経過を忘れるほどだった。

映画「マヤの秘密」のキャスト

マヤ

ノオミ・ラパス

トーマス・スタインマン

ジョエル・キナマン

ルイス

クリス・メッシーナ

レイチェル

エイミー・サイメッツ

映画「マヤの秘密」のスタッフ

監督
ユバル・アドラー