映画「ファンシー」をシニアがみた素朴な感想

(C)2019「ファンシー」製作委員会

2020年2月7日 劇場公開

映画「ファンシー」のシニアおススメ度

映画「ファンシー」のあらすじ

地方の寂れた温泉街で彫師稼業を営む鷹巣明。

昼間は郵便配達員として働く鷹巣は、町外れに暮らす若き詩人にファンレターを届けている。ペンギンと呼ばれる詩人と鷹巣は妙にウマが合い、毎日のように他愛のない雑談を交わしていた。

ある日、ペンギンの熱狂的なファンである月夜の星を名乗る女性が「妻になりたい」と、彼のもとに押しかけてくる。ニヒルで粗暴な鷹巣、ロマンティストで性的不能のペンギン、少女のように夢見がちな月夜の星。3人の奇妙な三角関係は、激しく、そして危うげにこじれていく。

映画「ファンシー」の予告

映画「ファンシー」をシニアがみた素朴な感想

ファンシーという意味は、日本と英米とでは使用方法に差異があるようだ。もちろん本作では、日本でのかわいい使われ方ではなく、空想・幻想・気まぐれ・奇抜であるさまという事を表現するものとして使われているようだ。

それほど登場人物の個性がファンシーだった。郵便屋・ペンギン・月夜の星あだ名のような人物が物語を紡いでいく。

郵便屋を演じている永瀬正敏が作者は好きだ。探偵マイクハマー以来のファンだが元彫師で過去のある役柄を淡々と演じていた。

ペンギンは詩人の設定だがこんな生活をしていたら作者など肺炎であの世行になってしまう。窪田正孝が好演。この二人に月夜の星という女性が絡む。この三人とやくざ・局長・郵便局員・ホテルマン等が舞台を回していく。

何ともファンシーとしか言いようのない作品に仕上がっている。日常の生活から瞬間離れたいときに一人で観るには最適な映画だ。何だこの作品はと思いながら筋を追っているうちに時間が経過していく。これだけでも得をした気にさせてくれる。

映画「ファンシー」のキャスト

永瀬正敏
窪田正孝
小西桜子

映画「ファンシー」のスタッフ

監督
廣田正興

原作
山本直樹