映画「どん底作家の人生に幸あれ!」をシニアが観た素朴な感想

(C)2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation

2021年1月22日劇場公開

映画「どん底作家の人生に幸あれ!」のシニアおススメ度

映画「どん底作家の人生に幸あれ!」のあらすじ

デイヴィッドは幼い頃、周囲の変わり者たちについて書き留めては空想して楽しんでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らすデイヴィッドだったが、暴力的な継父によって工場へ売り飛ばされてしまう。

どん底の日々の中でたくましく成長したデイヴィッドは、母の死をきっかけに工場から脱走。唯一の肉親である裕福な伯母の助けで上流階級の名門校に通い始め、今まで体験した“作り話”を同級生に披露して人気者となる。

卒業後は法律事務所で働き、恋人もできてついに幸せを手に入れたかに見えたが……。

映画「どん底作家の人生に幸あれ!」をシニアが観た素朴な感想

本作はイギリスの文豪といわれているチャールズ・ディケンズの半自伝的小説だそうだ。この監督はスターリンを扱った作品でもそうだが特定の時代、歴史上の人物、その周囲の人々の生き様を喜劇的に描くのが好みのようだ。

本作でも裕福だった少年が貧乏になり、苦労の末に作家として大成するまでを描いている。ヴィクトリア朝時代のイギリスの街、田舎、人々の衣装等をそこにあったかのように再現しているからこそ、観客は作品に引き込まれていってしまう。最後まで観客を引きずり込んだまま、物語を進行させるのは監督の腕なのかもしれない。

登場人物も筆者の感覚からすると変人というような人物ばかりであり、役者が実に上手に演じている。

特にユライア・ピープ役のベン・ウィショーが下流から上流へと成り上がる生き様は、切実さが伝わって見ものだ。他にも書ききれないほどのキャラクターが出てくるので各人を比較するのも観覧方法として面白いかもしれない。

映画「どん底作家の人生に幸あれ!」のキャスト

デイヴィッド・コパフィール    デブ・パテル
スティアフォース         アナイリン・バーナード
ミスター・ミコーバー       ピーター・キャパルディ

映画「どん底作家の人生に幸あれ!」のスタッフ

監督
アーマンド・イアヌッチ
製作
ケビン・ローダー アーマンド・イアヌッチ
製作総指揮
ダニエル・バトセック オリー・マッデン サイモン・ブラックウェル ベン・ブラウニング グレン・バスナー クリストス・V・コンスタンタコプーロス
原作
チャールズ・ディケンズ
脚本
アーマンド・イアヌッチ サイモン・ブラックウェル