(C)2020「サヨナラまでの30分」製作委員会
2020年1月24日劇場公開
映画「サヨナラまでの30分」のシニアおススメ度
映画「サヨナラまでの30分」のあらすじ
バンド「ECHOLL」がメジャーデビューを目前に解散してから1年後、メンバーたちの前に突然見知らぬ大学生の颯太が現れる。
バンド再結成をメンバーに迫る颯太の中身は、なんと1年前に死んだボーカルのアキだった。颯太が偶然拾ったカセットテープを再生する30分だけ、アキは颯太の体を借りて入れ替わり、1つの体を共有していく。
人づきあいが苦手な颯太もアキや仲間たちと音楽を奏でる楽しさを知り、次第に打ち解けていくがアキの恋人カナだけはバンドに戻ってくることはなかった。
カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとするが、アキと颯太の入れ替われる時間はだんだん短くなっていく。
映画「サヨナラまでの30分」の予告
映画「サヨナラまでの30分」をシニアが観た素朴な感想
本作は若手俳優のW主演だそうだが、筆者には脇役陣の名前と顔は一致しても、若手俳優は一致しなかった。年齢とともに皆同じような顔に見えて仕方なくなっている。これが年齢を重ねるという事だなと最近は実感している。
一年前に死亡したアキと自分を閉ざして生活している颯太が、カセットテープを仲立ちにして入れ替わる。現実の入れ替わりはよく題材としてあるが、生者と死者の入れ替わりを題材にしたものは珍しい。
しかも時間は30分、テープ片面の稼働時間だけだ。設定が面白い。アキは性格も積極的で颯太の対極にある存在として描かれている。入れ替わりの生活を続けるにつけアキの生前の恋人カナに惹かれていく颯太。
アキが死亡した時から時間が止まっていた周囲の人々が徐々に元気ずいていく。音楽が強い影響を持ち本作を明るくする。もちろん最後はハッピーエンドになるのだが、アキだけはテープ上書きで存在が消滅する。老人が見てもわかりやすい作品に仕上がっている。
映画「サヨナラまでの30分」のキャスト
新田真剣佑
北村匠海
久保田紗友
葉山奨之
上杉柊平
清原翔
牧瀬里穂
映画「サヨナラまでの30分」のスタッフ
監督 萩原健太郎
脚本 大島里美
製作 井手陽子