映画「選ばれなかったみち」をみたシニアが観た素朴な感想

(C)BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020

2022年2月25日劇場公開

映画「選ばれなかったみち」のシニアへのおススメ度

映画「選ばれなかったみち」のシニアへのあらすじ

ニューヨークのアパートでひとり暮らすメキシコ移民の作家レオは認知症を発症しており、誰かの助けなしでは日常生活もままならず、娘モリーやヘルパーとの意思疎通も困難な状況にあった。

ある朝、モリーはレオを病院に連れて行くためアパートを訪れる。レオはモリーが隣にいながらも、初恋の女性と出会った故郷メキシコや、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと、心の旅を繰り広げる

映画「選ばれなかったみち」のシニアの素朴な感想

ある年齢以上になると、認知症をテーマ?にした作品を観覧すると自身すごくネガティブになってしまう。

本作は人の手を借りないと日常生活もままならない主人公レオと娘モリーのある一日の話だ。レオの頭の中には昔の恋人との生活、自分が作品を書くためにギリシャに行った時の思い出が回っている。しかもその二つとも幻想の世界。

今の生活と幻想の世界の生活とどちらかとの比較はできない。でもifの世界があるならこうだったのではないかという事が描かれる。どう見ても幸福とは思えない。レオを演じるハビエル・バルデムがいい。認知症の人物を表現しきっている。

年を取ると時たま人生の一部分を思い出す時がある。人には人生にいくつか分岐点があると思う。その時どちらの道を選ぶかによってその後の人生は変わるのだ。という事が具現化されている。
だが実際はそんなに変化がないのかもしれない。そのような感想を持たせてくれる作品だった。

映画「選ばれなかったみち」のキャスト

レオ
ハビエル・バルデム

モリー
エル・ファニング

ドロレス
サルマ・ハエック

リタ
ローラ・リニー

映画「選ばれなかったみち」のスタッフ

監督
サリー・ポッター
製作
クリストファー・シェパード
脚本
サリー・ポッター
撮影
ロビー・ライアン
美術
カルロス・コンティ