映画『リトル・ジョー』をシニアが観た素朴な感想

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/17(金)アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺他にて全国順次ロードショー!

映画『リトル・ジョー』のシニアおススメ度

映画『リトル・ジョー』のあらすじ

新種の植物開発に取り組む研究者のアリス(エミリー・ビーチャム)は、息子のジョー(キット・コナー)と暮らすシングルマザー。

彼女は、ある特殊な効果を持つ美しい真紅の花の開発に成功した。その花は、ある一定の条件を守ると、持ち主に“幸福をもたらす”という。

会社の規定を犯し、アリスは息子への贈り物として花を一鉢自宅に持ち帰り、“リトル・ジョー”と命名する。花が成長するにつれ、息子が奇妙な行動をとり始める。

アリスの助手、クリス(ベン・ウィショー)もリトル・ジョーの花粉を吸い込み、様子がいつもと違う。何かが少しずつおかしくなっていくその違和感は、果たしてこの植物がもたらしたものなのか

映画『リトル・ジョー』の予告

映画『リトル・ジョー』をシニアが観た素朴な感想

コロナウイルスの影響でスクリーンで映画を見る機会を失くしていたが、久方ぶりで映画を見ることができた。4,5月の二か月間は筆者のような老人にとっては、公共交通機関を利用して都心に行くこと自体が恐怖だった。

またスクリーン自体も閉鎖が続いている状態だった。さて筆者近況はさておき、本作は静かなホラー映画ともいうべき作品だった。暴力シーンなどほとんどなく、でも見終わった後で怖さが心に忍び込んでいるような作品だった。

主人公はリトル・ジョーという赤い花を咲かせる植物、研究開発者により生殖能力をカットされている悲しい植物。彼ら(あえて彼らというが)は自分たちの種を保存するために花粉を利用し人類の脳に働きかける。

人類は植物のために働いているんだという事を意識せずに働く。人類が意識していないところに怖さがにじんでいる。物語の最後には植物が増殖していく様が画面を通じて伝わっていく。意識せずという事がある国の教育みたいで、暑い夏向けのひんやりした作品に仕上がっている。

映画『リトル・ジョー』のキャスト

出演:エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー、ケリー・フォックス、キット・コナー他

映画『リトル・ジョー』のスタッフ

監督:ジェシカ・ハウスナー