映画「サイレントナイト」をシニアが観た素朴な感想

11月18日全国公開

映画「サイレントナイト」のシニアおススメ度

イギリス人夫婦ネルとサイモンと3人の子どもたちは、田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティを開くことに。

屋敷には夫婦の学生時代の友人たちとその家族が集まり、子どもを含む12人の男女は久々の再会を喜びあう。しかし、今年のクリスマスは例年とは全く異なるものだった。

あらゆる生物を死滅させる謎の毒ガスが地球全土に拡がり、明日にもイギリスに到達するのだ。毒ガスの恐怖が迫る中、パーティには次第に不穏なムードが漂い始める。

子供を含めた１２人が一か所に集まっている。

兄弟、友人、家族、様々な構成だ。季節は冬。クリスマスの日。

一見何の違和感もない平和な場面から本作はスタートする。だけど地球上で毒ガスが広がり、各国政府は国民に苦痛から逃れて安楽死できる薬剤を配布する。この場の人々は一緒に薬剤を飲むために集まってきたのだ。いわゆる人生最後の一日という日だ。

皆はクリスマスの食事を食べ、アルコールを飲み、これまで心にしまっていた秘密を打ち明ける。大人たちは少し自棄になっている。この展開が見るものを引きこませる。各人の事情でこれまでを振り返る。

中で子供（アート）が一人だけ、本当に毒ガスを吸ってしまうと苦しんで死ぬのかという事に疑問を呈す。大人に否定され、アートは屋外へ。そこで車中で死んでいる家族を発見し、アート自身ガスを吸い込む。

やがて家族ごとに安楽死できる薬を飲む。残るは死体のみ。まさにサイレントナイトだ。この展開が怖い。老人にも怖い。この続きは各人で確認してほしい。

キーラ・ナイトレイ
マシュー・グード
ローマン・グリフィン・デイビス
アナベル・ウォーリス
リリー＝ローズ・デップ
ショペ・ディリス

監督
カミラ・グリフィン
製作
マシュー・ボーン
トルーディ・スタイラー
セリーヌ・ラトレイ