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2023年2月10日全国劇場公開
映画『コンパートメントNO6』のシニアへのおススメ度
映画『コンパートメントNO6』のあらすじ
1990年代のモスクワ。フィンランドからの留学生ラウラは恋人と一緒に世界最北端駅ムルマンスクのペトログリフ(岩面彫刻)を見に行く予定だったが、恋人に突然断られ1人で出発することに。
寝台列車の6号客室に乗り合わせたのはロシア人の炭鉱労働者リョーハで、ラウラは彼の粗野な言動や失礼な態度にうんざりする。
しかし長い旅を続ける中で、2人は互いの不器用な優しさや魅力に気づき始める。
映画『コンパートメントNO6』をシニアが観た素朴な感想
筆者が学生のころ、日本には多くの夜行寝台列車が運行されていた。本作を観ていると1960年から70年半ばにかけてのブルートレインと言われた列車たちを思い出した。
九州から上京するときはずいぶんとお世話になった。本作の主人公二人(ラウラとリョーハ)のような出合いはなかったが、何時間も同じ空間にいると、何気に話をしたものだった。本作の時代背景は1990年とのことだが、二人の出会いは最悪、失意の旅の女性に、粗野を絵にかいたような男性、最後に何となく理解したような気になるところが魅力的になっている。
現在では考えられない情報不足と連絡手段の面倒さ、若い人には理解できないかもしれないが、それが本作の面白さにもなっている。
昭和に生まれた人には理解できるかもしれない?。
ロシアではこのような列車はまだ走行しているのだろうか、日本では一本だけになってしまった。あまり昔を思い出すことはしないのだが、そのような老人にも甘酸っぱい過去を思い出させる作品だった。
映画『コンパートメントNO6』のキャスト
ラウラ
セイディ・ハーラ
リョーハ
ユーリー・ボリソフ
イリーナ
ディナーラ・ドルカーロワ
ユリア・アウグ
映画『コンパートメントNO6』のスタッフ
監督
ユホ・クオスマネン
製作
ユッシ・ランタマキ
原作
ロサ・リクソム