2021年4月3日劇場公開
映画「ブータン山の教室」のシニアおススメ度
映画「ブータン山の教室」のあらすじ
ミュージシャンを夢見る若い教師ウゲンは、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任するよう言い渡される。
1週間以上かけてたどり着いた村には、「勉強したい」と先生の到着を心待ちにする子どもたちがいた。
ウゲンは電気もトイレットペーパーもない土地での生活に戸惑いながらも、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見いだしていく。
映画「ブータン山の教室」をシニアが観た素朴な感想
ブータンというと日本では「世界一幸福な国」というイメージを持っている人が多いと思う。本作は自分の居場所が教師ではないという青年が、山奥のルナナ村というところで、村の子供と接するうちに自分の居場所を見つけていく物語だ。
村をとり囲む山々の景色と、勉強が楽しくて仕方がない子供たちの笑顔が筆者のような老人には安らぎを与えてくれる。村長が教育の重要さと、教師への尊敬を子供らに常に言い聞かせている姿にこの国の未来を感じる。
観覧する前は昔の文部省推薦映画みたいなものではないかと偏見を持っていたのだが、映画を見るときは予断を持ってはいけないという事を思い知らされた作品だった。短期間だが青年は村の子供たちのために教材を整え、環境を整備する。
子供たちの知識を吸収しようというキラキラした目がいい。でも青年は長年の夢のため村を去っていく。オーストラリアに行った青年がラストに歌う「ヤクに捧げる歌」が子供たちとの絆を強く思い出させる。
映画「ブータン山の教室」のキャスト
シェラップ・ドルジ
ウゲン・ノルブ・へンドゥップ
ケルドン・ハモ・グルン
ペム・ザム
映画「ブータン山の教室」のスタッフ
監督
パオ・チョニン・ドルジ
脚本
パオ・チョニン・ドルジ